学校心理士とは《資格・収入など》


学校心理士とは、一般社団法人学校心理士認定運営機構が認定している民間資格です。

a107b2d41820dd85138903ee0dab1b1d_s

学校心理士の特徴

学校心理士は、学校生活の中で発生する、いじめ、不登校、学校崩壊などの様々な問題に対して、これらの問題解決や支援を行います。

このような問題は、子供だけのものではなく、そのまわりの保護者や、指導する立場である教師、そして学校の問題でもあります。そのため、それら各方面を対象に、それぞれが抱える学習面や心理・社会面、健康面や進路面など、学校領域の諸問題に対して、心理的分野からの教育支援を行う事となります。

学校心理士の資格認定は1997年度からスタートしており、2011年度には上位資格として「学校心理士スーパーバイザー」の認定もスタートしました。

学校で生徒のケアをする、というとスクールカウンセラーが思い浮かびます。スクールカウンセラーとして任用されるには、精神科医や臨床心理士、大学教員などの資格が必要となります。しかし、学校心理士は「スクールカウンセラーに準ずる者(準スクールカウンセラー)」として、任用される場合もあります。

 

学校心理士の仕事

学校心理士の仕事は、学校という領域や、生徒、保護者、教員などのメンタルヘルスケアと環境改善などの支援となります。

実際に学校心理士が活躍している場は様々で、幼小中高等学校、特別支援学級、特別支援学校などの教育現場で活躍している方、 教育委員会、教育センター、教育相談所等で活躍している方、さらに、教育委員会の依頼を受け相談などの業務を行っている方もいらっしゃいます。

学校心理士の主な仕事は大きく4つとなります。

①子どもの環境について総合的に把握するなど、教育的アセスメントを行うこと。

②カウンセリングや心理療法などにより、直接的な援助を行うことで子どもの自尊感情や自己効力感を促進する、カウンセリングや心理療法を行うこと。

③保護者や教師などへのコンサルテーションを行うことで、教師、保護者などと子どもの状況について検討する、保護者・教師へのコンサルテーションの実施。

4.学校組織に対しても学校心理学の専門的知識と技能を持って問題解決のための検討、支援などの心理教育的援助をする、学校組織へのコンサルテーションの実施。

学校心理士の資格を取得するには

学校心理士の資格を取得するためには、一般社団法人学校心理士認定運営機構が行う資格認定審査に合格する必要があります。この審査は、「提出された書類」「筆記試験」「ケースレポートまたは研究実績」によって行われています。

この審査を受けるための受験資格は下記の様になっています。

  • 大学院で学校心理学関係の科目の単位を修得し、修士課程・専門職学位課程を修了し、学校心理学に関する専門的実務経験を1年以上有する者(1年未満の者は、「学校心理士補」として申請可能)
  • 4年制大学卒業で学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する者
  • 大学または大学院で学校心理学関係の授業を2年以上担当し、学校心理学に関する研究業績を5編以上有する者
  • 学校の管理職または教育行政職として、心理教育的援助サービスに関する指導的な役割を3年以上有する者
    (申請時において、その職を辞してから5年を経過した方は除きます)

このように、受験資格はどれも専門的な内容であるため、受験資格を得ることがまず難しい資格と言えるでしょう。

学校心理士の収入

学校心理士や学校心理士補の人数が4000人程度と少数であることから、学校指導士の収入を正確に知ることはなかなか難しいのが実情です。

同じ学校を領域とする臨床心理士の収入を参考に考えてみると、臨床心理士の年収は200万円から1000万円ほどと幅があり、おおよそ420万円が平均年収であるとされています。

学校心理士は、臨床心理士などのスクールカウンセラーに準ずるものであるため、この臨床心理士の年収よりも少ないことが予想されます。

臨床心理士の収入についてより詳しく知りたい場合は、↓↓↓こちらも参考にしてください。
臨床心理士の資格とは《資格・収入など》


心理カウンセラーのおすすめ資格

心理カウンセラーについて学び始めるには、手軽なweb講座がおすすめです。
formieの心理カウンセリングスペシャリストは初心者向けに網羅された内容をスマホで学習できるので、初めて心理学を学ぶ方にはおすすめです。
→おすすめ心理カウンセラーの資格はこちら

心理カウンセリング資格
心理カウンセラー資格TOP  |  サイトマップ