日本プロカウンセリング協会 -心理カウンセラーの資格

心理カウンセリングを学べる場所に、一般社団法人日本プロカウンセリング協会があります。

日本プロカウンセリング協会で取得できる資格や講座

日本プロカウンセリング協会では心理カウンセリングを学ぶための講座が２つあります。

２級講座は心理学初学者の方向けの講座であり、基礎的な内容を学ぶ事となります。初学者の方はここからのスタートとなり、２級心理カウンセラー養成講座を修了すると、２級資格修了の認定となります。

講座の内容は、「初級課程（4単位）」と「上級課程（8単位）」の合計12単位となり、学びたいスタイルによって２つの通学コースが設けられています。

短期集中コース

通常は3ヶ月をかけて受講する２級講座ですが、短期集中コースでは土日2日間の短期集中型で受講することができます。

平日に働かれている方や毎週通学することが難しい方向けの講座でもあり、２日間10:00~17:00にて12単位を学習します。

通常コース

通常コースは毎週１回通学し、12単位を３ヶ月かけて学習していくコースです。無理のないペースで学習ができるため、通学が可能な方はこちらがお勧めです。

１級講座は、２級よりもより専門的な心理学的内容やカウンセリングを学んでいきます。全6教程48単位（7単位×6教程+小論文6単位）から構成されており、生活、産業、社会、教育、臨床、総合などの各分野における内容となります。

こちらを受講するためには、日本プロカウンセリング協会の２級心理カウンセラー養成講座を修了しているか、協会が２級資格と同等以上だと認める心理学関連の資格を保有していることが条件となります。

１級講座は全国８箇所ある教室で受講することができますが、日程は月に1回日曜日の開催で10：00～17：00、1つの教程を学ぶため、スケジュールが立てにくい方には通学は難しい可能性があるため、しっかり検討する必要があるでしょう。

２級心理カウンセラー養成講座の場合

1級心理カウンセラー養成講座の場合

日本プロカウンセリング協会の資格は、協会が認定する民間資格です。そのため、講座終了時に認定され、資格試験などは特に設けられていません。資格取得には、各講座の単位修了とレポート（論文）の提出が条件となるため、難易度はさほど高くないと言えるでしょう。

なお、１級資格認定のためには、各教程での小論文の提出と、1級講座全単位の履修、そして卒業論文の提出、審査などが条件となっています。

日本プロカウンセリング協会は、民間独立系心理団体として37年以上の継続されている団体です。全国に教室は１２箇所設置されており、講師は全て協会の講座卒業生であることも特徴と言えるでしょう。

講座を受講される方は自動的に協会の協会員となりますが、協会員には準会員と会員の２種類があります。それぞれかかる費用や受けられる特典に違いがあります。

準会員

各種セミナーや海外研修へ参加資格が与えられ、再受講制度の利用資格もあります。再受講料は1単位あたり1,080円が必要となりますが、月会費は初年度無料です。

ただし2年目の更新時より、月額1,080円が必要となりますので、資格取得と共に年間で固定費がかかることを考慮しておく必要があります。

会員

会員は、各種セミナーや海外研修へ会員優待価格で参加が可能となったり、再受講制度が無料で受けられる資格が与えられるなどの点が準会員と異なります。

会員資格を得るためには、1級養成講座に進級する際に申込みでき、初年度から月額2,160円の会員費の納入が必要となります。

再受講を頻繁に受けられる方、協会のセミナーなどに多く参加される場合にはメリットがありますが、年間である程度の費用が必要となることを考慮しておくとよいでしょう。

講座を修了した受講生には、進路のカウンセリングなどが行われ、アドバイスをもらうこともできます。

取得できる資格は認定資格であるため、公的機関や企業への就職に特別優遇などはありませんが、協会の中で心理カウンセラーとして活動したり、セミナーを行ったり、協会の認定校として活動するなどの道がある点などは協会講座の特徴と言えるでしょう。

協会での活動と一般的なカウンセラーとしての活躍とは異なる点もあるため、自分がどのような活動をしたいのか、最初にしっかりと考えることが大切です。

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