ひきこもり支援相談士とは《資格・収入など》


ひきこもり支援相談士は、一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会が認定する民間資格です。ひきこもりに対する正しい知識を身につけ、当事者や家族に、訪問、相談、支援などを行っていく専門家です。

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ひきこもり支援相談士の特徴

心理的な問題や課題に対してアプローチする資格は様々ありますが、「ひきこもり」に特化した資格という点で、このひきこもり支援相談士は特徴的です。

平成26年4月1日、厚生労働省や内閣府を中心に施行された『障害者総合総合法』において、障害者支援の一つとして精神障害者への支援も取り組まれるようになりました。

現状において、当事者や家族だけひきこもりを解決するのは難しい状態です。

ひきこもり状態を「障がい」と捉え、本人やその家族を含め支援を行っていくのがひきこもり支援相談士の特徴です。

認定している一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会は、自身がひきこもりの子供を持つ親が集まってできた団体で、全国で46支部あり約1万人が所属しています。

ひきこもり支援相談士の仕事

ひきこもりをしている本人やその家族は世間体を気にするため、問題は表面化していないのが現状ですが、ひきこもり件数は全国で推計160万人と言われています。

このように全国的に深刻化している「ひきこもり」の問題に対して、ひきこもり支援相談士は、ひきこもりの当事者や家族に向けて、訪問、相談などを通し、支援を行うことを仕事としています。

ひきこもりの解決は、当事者と家族間だけではなかなか解決しにくいのが現状です。そこでひきこもり相談士が第三者として寄り添い、ひきこもり回復への第一歩といわれている若者の居場所やグループホーム、医療機関など中間施設に繋ぐ役割を果たします。

ひきこもり相談士の仕事には様々なものがありますが、具体的には下記のようなものがあります。

  • ひきこもり当事者宅への訪問サポート
  • 問題改善のための支援
  • 家族面談
  • カウンセリング

また、「引きこもり地域支援センター」での常駐相談員としての活動や、ひきこもり支援相談士認定協議会の所属の相談員として、ボランティア活動に参加するなど、全国的な支援の輪を広げる活動などでも活躍することができます。

ひきこもり支援相談士の資格を取得するには

ひきこもり支援相談士の資格は、一般社団法人ひきこもり支援相談士認定協議会が行っている講座を受講し、課題に合格することで取得することができます。

講座は通信講座となり、DVDなども活用してひきこもりに対してより実践的な正しい知識を身につけていきます。

  • 講座内容:テキスト・問題集・DVD
  • 標準受講期間:6ヶ月
  • 受講料:35,000円

資格の取得を目的としない方でも受講が可能であり、身内にひきこもりの方がいる場合には、家族として正しい対処の仕方や支援を学ぶために受講する、というケースもあります。自宅受験が可能なので、自宅を離れれない家族の方にも受講しやすいでしょう。

ひきこもり支援相談士の収入

ひきこもり支援相談士の資格を取得された方は、下記のような場所で活躍されています。

  • 引きこもり支援関連施設での相談員・・・「引きこもり地域支援センター」など
  • 引きこもり支援拠点でのボランティア活動、および有償活動
  • 地域支援ネットワークでの活動・・・『子ども・若者支援地域協議会』を軸とした場所

基本的に、ひきこもり支援関連施設での活動はボランティアで成り立っており、資格を取得したからといって、特定の仕事に就けるものを保証するものではありません

そのため、収入を目的とするよりも、ひきこもりの当事者の方や家族の方々を心から助けたいと感じている方に適した資格だと言えるでしょう。


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