学校心理士資格取得に大切なケースレポートの書き方


学校心理士の資格を取得するにはケースレポートを提出する必要があります。
資格の申請の種類にはいくつかの類型があるのですが、その中でも類型1、類型2、類型3の場合は必ずケースレポートの提出を行わなければいけません。
このケースレポートですが、資格取得時に学校心理士として実践できる一定以上の力量があることを表すために必要です。つまり、学校心理士として従事できる力量があることの証明に提出するものとなりますので、特殊な事例を用いるのではなく、一般的な事例をケースレポートとして纏めることが大切だと言えます。

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学校心理士資格取得に大切なケースレポートの書き方について

では、実際にどのような点に気をつけてケースレポートを書いていくと良いのかですが、原則として具体的でわかりやすい表現を心がけると良いでしょう。
特に表題の付け方には気を配る必要があり、ひと目見てどのようなレポートなのか想像できるような具体性をもったものをつけてください。また文中に使うための表現にも気を配らなければいけません。
気をつけておきたいのが固有名詞におけるイニシャル表記でしょう。匿名性が求められるレポート故に、具体的なイニシャルを思わせる記述は避けるべきです。固有名詞を使わなければいけない時にはA中学、B担任、C病院などのようにレポートに出る順にアルファベット表記をすることが適切なものとなります。

先述したのと同様に文学的な表現となるものや比喩的な表現も使うべきではありません。
レポートはあくまでもレポートですので、正確性をもって記述しなくてはならないからです。相談室に生徒がきたことを示すのであれば、正確にその通りに記述しなければ、それが生徒の心情を表したものかどうかの判別がつきにくくなるからです。
また、この点にあわせて留意しておきたいのが事実と事実に基づく推論はわけて記述するというものがあります。仮に事実として生徒が授業を嫌っていたというものがあったとしても、そう表現するのではなく具体的な事例を添えておくことが大切です。事実は事実として表記をし、そしてそれに基づく担任の評価というように分けておくことで、より客観的なレポートとしての完成度が高くなります。

学校心理士の資格を取得するためのケースレポートでは、どのような内容を書くべきかは示唆されていますので、その点をしっかりと理解することも大切です。
先述のように注意すべき点や避けるべき書き方などを把握しておくことで、文章を作りやすくなります。自分でも推敲を行うことになるでしょうが、第三者にチェックをしてもらうことを忘れないでください。

自分だけの視点ではない部分からの指摘は時に重要な示唆を含むことが多くあります。
これはケースレポートだけではなく、学校心理士として働くときにも重要なポイントです。


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