臨床発達心理士とは、老若男女問わず、幅広い年代の人々の健やかな生活や児童の成長を支援する専門家です。
臨床発達心理士の特徴
臨床発達心理士は、発達心理学に基いて「発達的観点」を持って活動を行うという点において大きな特徴があります。
また、学校に通う子供、生徒を主な対象とした学校心理士とな異なり、大人から子供まで幅広い年代を生涯に渡って支援することも特徴の一つです。
臨床発達心理士の仕事
臨床発達心理士の仕事では、家族、地域への広がりを持った支援が可能となり、子育てに悩む親や、障害、社会適応など、現代注目されている様々な問題に対応していく事となります。
現代の日本では、心に悩みを抱える方が年齢を問わず非常に増えています。
- 育児不安を抱えた親や、虐待の問題
- 不登校や引きこもりなどの現代的な問題
- 健常者と障害者の境界線に関する問題
- 発達障害に関する問題
- 社会適応や成人期の問題
- 高齢者の増加によって大きくなる老年期の問題
- 子育てへの支援
- 次世代を健全に育成するための支援・・・など
これらの健やかな発達や生活に関わる悩みや問題解決のために努力するのが、臨床発達心理士の仕事となります。
臨床発達心理士の資格を取得するには
臨床発達心理士の資格取得申請のためには、指定されている科目を大学院で履修していること、あるいは、資格認定委員会が開催する講習会を受講し、臨床経験を積んでいることなど、いくつかの条件があります。
申請・審査の流れとしては、
①認定申請ガイドを購入して申請書類を準備し、審査料を振込んで申請書類を送付する書類申請
②書類審査として申請書類の審査が行われ、さらに基本タイプの筆記審査、実習・事例報告書審査などが行われる一次審査
③口述審査となる二次審査
が行われれ、全てにおいて審査が通過すると、臨床発達心理士として認定されることとなります。
臨床発達心理士の収入
臨床発達心理士が活躍する場は多岐に渡っています。
- 乳幼児期に関わる場では、保健所、保育所・幼稚園、子育て支援センター、通園施設・リハビリテーションセンター、児童相談所など
- 学齢期に関わる場では、盲・ろう・養護学校、特殊学級、通級指導教室、教育相談、適応指導教室、学童保育など
- 成人・老年期に関わる場では、障害者施設、作業所、老人病院、老人保健施設、老人ホームなど
- 生涯発達に関わる場では、母子生活支援施設、発達クリニック、障害者職業センターなど
があります。
このように様々な選択肢がある臨床発達心理士の収入は、どのような職場で活躍するかによっても大きく変化します。資格取得者の方は、自分がどの段階の人々と関わりたいのか、支援していきたいと感じているかをよく見据えながら、自分の適正に合った職場を探していく事となります。
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