スクールカウンセラーの大きな役割の1つにいじめへの対応があります。
仮にいじめの問題が発生した時には、まず矢面に立つことになるのは担任の教師です。
しかし、教師といっても専門的な知識を身につけているわけではないため、スクールカウンセラーの仕事が重要な意味を持ってきます。矢面に立つことになる担任の教師を上手く手助けすることが対応の1つだと言えるでしょう。
いじめに対する心理カウンセラーの対応事例とは
特にいじめの被害にあっている生徒は担任に対して、または親に対しても不信感を抱いていることが多いようです。
その時に第三者である心理カウンセラーが親や担任の間に入ることで問題解決への糸口となることも珍しくありません。心理カウンセラーは親とも教師とも異なる存在であり、被害にあった生徒にとっては唯一の味方になれる存在だと認識されています。
そこで生徒の信頼を勝ち取ることが心理カウンセラーの仕事の目標です。この時にカウンセラーの守秘義務を上手に利用すると良いでしょう。被害生徒が他言をして欲しくないという内容については、教師や親にも告げる必要がありません。
これをきっかけに生徒が心を開いてくれるケースも多くあります。具体的にはここで話をしたことは誰にも話さないからね、と優しく説いてあげてください。二人だけの話だから何をいってもいいんだよという形で切り出すと、子供もまた安心することができます。
そして、その約束をきちんと守ることも重要だと言えるでしょう。
また、生徒と親、教師といった学校側の緩衝材となることも重要です。問題を解決するにしてもいじめを行っている生徒に注意を行うだけではだめでしょう。
被害を受けた生徒の心のケアを行うこともそうですし、学校や保護者へのフォローを行う必要が出てきます。心理カウンセラーとして生徒から聞き取った話を仲介することで、保護者が持つ学校への不信感、生徒が学校に持つ不安などを取り除くよう動かなければいけません。
これには担任教師との連携も必要ですので、全方位にコミュニケーションの輪を伸ばしておく必要があります。
さらに心理カウンセラーが勤務する学校においていじめの問題が起こらないように予防していくことが必要です。
学校全体でいじめに対してどのように取り組んでいくのか、この点は生徒との立場が近い心理カウンセラーが生徒からの要望を聞いて伝えることが大切です。
先述のように心理カウンセラーは保護者である親とも学校側の教師とも違う第三者である立場を活かすことがポイントです。
そのことを生徒にも理解してもらえるように普段から生徒に近い立場であるように、対話を重ねていくことも望まれる対応でしょう。
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