心理カウンセラーになる方法やステップ
そもそも心理カウンセラーとは？
近年「心理学」や「カウンセリング」に大きな注目が集まっています。
テレビのバラエティ番組でも心理学の専門家やカウンセラーの方が出演されていたり、マジックのように見えて実は心理学を応用して不思議な現象を起こす「メンタリズム」も流行しましたね。
また、心理テストなども人気があり、恋愛や仕事などでの人間関係にも活用するための本なども出版されています。男性心理や女性心理を理解して、異性を魅了するような恋愛本もとても人気があります。
このように様々な場面で見かけるようになった「心理学」や「カウンセリング」ですが、これらの人気にともなって注目を集めているのが「心理カウンセラー」の仕事です。
心理カウンセラーとは
心理カウンセラーとは、簡単に言うと
「悩みを持った方の心のケアを行い、問題解決のためにサポートする人」です。
このように聞くと、うつになった方が精神科に行くことや、精神科医のお医者様に診察してもらう場面を想像される方が多いくらっしゃいますが、心理カウンセラーと精神科医は実は全く異なる職業です。
心理カウンセラーと精神科医の違い
最も大きな違いは、心理カウンセラーは医師免許を持っていない点です。そのため、精神科医とは異なり薬の処方などの医療行為を行うことはできません。
「うつ病」や「精神科」と聞くと、とてもハードルが高く自分には関係ないように感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし心の問題は、現代の日本では老若男女と問わず深刻となってきています。
例えば子供の場合。いじめや不登校、学級崩壊などの事件は跡を絶ちません。また災害や大きな事件後の子どもたちの心のケア、ストレス対策は、政府も注目している問題でもあります。
また子どもたちと関わる大人にも、心の問題は多くあります。子育てに悩む親、生徒との関係に悩む教師の方々も、現代では心のケアが必要とされている方々です。
また年齢を重ねてからも、心の問題とは無関係ではありません。夫婦関係の悪化によりストレスを抱えている主婦の方、会社でのストレスや過労による心身共に疲弊して閉まっているサラリーマンの方、老後を安らかに過ごしたいと願っているのになかなか思うようにいかない方・・・。
このような方々は、心に様々な問題を抱えており、メンタルケアを必要としているにも関わらず、自分では気がついていない事が多いのです。そのため、「精神科」など心理的ハードルが高い病院にはなかなか行くことはありません。
そのような方々にとって、カウンセラーによる心理カウンセリングは、気軽に相談できると人気を集めています。非常に多くの方が心のケアを必要としている現代だからこそ、「精神科医」に代わって「心理カウンセラー」の役割はとても重要になってきているのです。
心理カウンセラーの資格ってどんな資格？
心理カウンセラーとして活躍される方や心理学の知識を活かして活動されている方は、年齢や性別なども様々です。しかし共通している点もあります。
それは、人の話をよく聴くこと、また動き、しぐさなどから人の心理がどのようになっているのかを的確に把握している点です。
では、実際に心理カウンセラーになるためには、どのような勉強をしたらよいのでしょうか。またどのような資格がよいのでしょうか。
「心理カウンセラー」という資格を取得する必要がある？
心理学を学び心理カウンセラーになるために、大学の心理学部に進学する方もいらっしゃるでしょう。また専門学校に通う方もいらっしゃるかもしれません。
上記でご説明したように、心理カウンセラーは精神科医などの「医師」とは異なるため、医学部に進学する必要はありません。その代わり、心理学について、また人の悩みを聴く心理カウンセリング技術についてしっかりと学習することは絶対に必要です。
その中で、「心理カウンセラー」と名前のつく資格の取得を検討される方が多くいらっしゃいます。
『自分は心理カウンセラーになりたいから、「心理カウンセラー」と名前が付いている資格を取ればカウンセラーになれる！』
そのように感じて資格取得を検討しているのであれば、少し待ってくださいね。
「心理カウンセラー」という資格はない
「心理カウンセラー」と名前の付く資格や講座は今や様々なものがありますが、実は「心理カウンセラー」になるために資格は特に必要ありません。
心理学関連の資格の中で最も権威ある資格は「臨床心理士」の資格ですが、現在テレビに出演されている著名な心理カウンセラーの方でも、臨床心理士の資格を持っていない方は実は多くいらっしゃるのです。
このような方々は、もちろん心理学や心理カウンセリングの知識や技術を持っています。これらは、大学で心理学を専攻して学習した方もいらっしゃいますが、民間資格や団体が開催する講座で学習されたケースも実はとても多いのです。
絶対に資格を持っていないとなれない、というわけではありませんが、心理カウンセラーの種類によっては、特定の資格が必要なものもあります。（例えば、スクールカウンセラーになりたかったら臨床心理士の資格が必要となります。しかしこれも、国家資格ではありません。）
また、心理カウンセラーとして活動したいと思った時、資格を持っていること、肩書があることで信頼性がアップします。
心理カウンセラーとは、人の最もナイーブな部分、心やメンタルに触れ、ケアするお仕事です。重要な役割を担うためには、民間資格であっても必要な資格はしっかりと取得し、正しい知識を技術を修得することが非常に重要となります。
信頼される心理カウンセラーとなるために、ここで様々な心理や心理カウンセリングに関する資格をご紹介していきますので、参考になれば幸いです。
心理カウンセラーになるための方法やステップ
①心理学に関する知識や心理カウンセリングの正しい技術を習得する
心理カウンセラーになるためには、心理学に関する知識やカウンセリングの正しい技術を習得していることがまず最初に必要なことです。
学生時代に心理学に興味を持ち、大学や専門学校への進学をした方なら、この辺りの知識は問題ないでしょう。
しかし、心理カウンセラーを目指される方の多くは、成人し、社会人になってから心理カウンセリングや心理学の重要性に気付かれる方がほとんどです。会社での人間関係、夫婦間の関係、子育てなど、様々な人と人との関わりは大人になってからのほうが複雑となり、その複雑さ故に精神的に病んでしまう方が多いためです。
そのような方は、自分が心理カウンセラーのカウンセリングやアドバイスで回復した経験から、自分も人の心に寄り添い役に立てるカウンセラーになりたいと感じるようになります。
そのような方々にとって役立つのが、民間資格や団体の心理学講座です。通学講座に通ったり、通信で学習したりと、ライフスタイルに合った学び方を選択することができ、資格取得も可能となります。
②資格を取得する
資格に関しては、あってもなくても良いと先ほど説明しましたが、学習した後に就職や開業をしたり、心理カウンセリングを行う相手に信頼感を持ってもらうためには、資格は非常に役立ちます。
心理学の知識やカウンセリングは、本などでも学習することができますが、資格が取得できる講座を選ぶ方が多いのは、このように後々のことを考慮しているためです。
実際に心理カウンセラーとして活躍されている方は、何らかの資格を持っている方がほどんどですので、資格を取得することをよく検討するとよいでしょう。
③どのような現場で、どんな人を対象に心理カウンセリングを行いたいか決定する
心理カウンセラーと一言で言っても、その活躍の場は、学校から企業、福祉施設に開業など様々です。さらに、その場所や従事する内容により、カウンセリングを行う対象も大きく変化します。
詳しくはこちらに記載していますので、↓↓↓こちらも参考にしてください。
心理カウンセラーの資格一覧
自分はどのような人を対象にしたいのか、どのような悩みを抱える人の役に立ちたいのかをしっかり考えて、活躍する場所を選ぶようにしましょう。これによって必要な知識も変わってくるので、ベーシックな心理カウンセリングの知識を取得した後は、それぞれに専門的な講座でさらに学習することもお勧めです。
また、心理カウンセリングの対象や活躍の場は、何も家の外とは限りません。悩みを抱える家族の心のケアを行いたい、夫婦関係を改善したい、これから成長する子供にとって心の支えにもなれる親になりたい、など、身近な場面でも役立つのが心理カウンセリングの知識です。
「家族のために高いお金を払って資格を取るなんて、無駄じゃないか？」
と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、本当にそうでしょうか？
あなたにとって最も大切な家族の心のケアができること、最も身近な相談相手になれることは、家族にとってどれほど大きな助けとなるか計り知れません。事実、そのように学習して知識を活かしている方も多くいらっしゃいますので、仕事にするだけが心理カウンセリングを学ぶ意味ではないことを覚えておいてください。
④自分が望む現場で心理カウンセリングが行えるよう就職活動を行う
心理カウンセリングで心のケアをしたい対象が明確となったら、希望の仕事が行えるよう就職活動を行います。
スクールカウンセラーや産業カウンセラーなど、従事する場所や名乗る肩書によっては新たに資格を取得する必要があるものもありますので、しっかり調べるようにしましょう。
就職に関しては、保持している資格に頼り過ぎないことも大切です。あなたがカウンセリングされる側だった場合、どんな資格を保有しているかよりも、ちゃんと自分の悩みや問題の解決をサポートしてくれるか、寄り添って話を聴いてくれるかのほうが重要ですね。
心理カウンセラーとして、カウンセリングの技術や心理学の知識を常に学習し続けることも大切となります。そのような前向きな努力と確かな知識は、就職でも必ず役立つことでしょう。
心理カウンセラーのおすすめ資格
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