教育カウンセラーとは《資格・収入など》
教育カウンセラーとは、ＮＰＯ法人日本教育カウンセラー協会が認定する資格です。
教育カウンセラーの特徴
現在、教育に関わる資格には様々なものがありますが、教育カウンセラーは、それら教育に関わるカウンセラーの総称という位置づけがなされています。学級経営や授業、特別活動や生徒指導、家庭訪問や二者面談、進路指導や道徳教育などに、カウンセリングの発想や技法を駆使し展開できる、プロフェッショナルとしての位置づけです。
教育カウンセラーは、教育とカウンセリングの両方に知識や技能を持つ教育の専門家として、日本教育カウンセラー協会が認定から認定されている資格であり、
- グループエンカウンター
- キャリアガイダンス
- サイコエデュケーション
- グループワーク
など、教育や学習、生徒達との関わりに、必要な知識や技術を通して、子どもたちの学習や成長だけでなく、生きるために必要な力を育むことを支援することが特徴として挙げられます。
教育カウンセラーの仕事
教育カウンセラーの仕事は、個人のカウンセリングだけではありません。
学生を育てること、問題を予防することを目的として、学級などの集団に働きかけること、そして学生の成長をサポートすることも、教育カウンセラーの仕事となります。
そのため、教育者としての視点を持つ事が非常に重要であり、その中で日々の教育活動にカウンセリングを活かす事が期待されています。
例えば授業では、子供たちが興味関心をもてるようにおもしろく、かつためになる授業を工夫したり、授業の内容・方法について、児童生徒にフィードバックを行うなど、カウンセリングや心理学の要素を授業などに盛り込んで行くことなどが期待されいます。
日本教育カウンセラー協会では、教育分野での仕事において、教育カウンセラーを登用するように働きかけています。 また、教員や保護者をサポートする支部も全国に設立するなどの活動も行っています。
教育カウンセラーの資格を取得するためには
教育カウンセラーの資格を取得するためには、教育カウンセラー養成講座を受講する必要があります。この養成講座は30～40問の筆記試験と小論文試験があり、この受験も資格取得のための条件です。
また、養成講座の受講と試験の成績のほか、教育活動や相談業務などの実践歴や、カウンセリングに関連する研修歴なども審査項目となります。
教育カウンセラー養成講座は全国で行われており、月によって開催回数が異なります。受験料など必要な費用は下記の通りです。
■受講料など諸経費
- 受講料：非会員35,000円 日本教育カウンセラー協会会員32,000円
- 資格申請料：10,000円
- 試験合格の場合、登録料：20,000円 会費（３年分）12,000円
教育カウンセラーの資格は初級、中級、上級に分かれており、試験問題は共通しています。中級を受験するには初級の資格取得が、上級を受験するには中級の資格を取得していることが条件となります。また、上級のみ面接による試験も含まれます。
ただし、学校心理士や学校認定カウンセラー、日本進路指導学会認定キャリア・カウンセラーなど特定の関連学会の資格を取得している方は、養成講座を受講しなくても認定申請することも可能です。
■認定申請ができる関連学会の資格
- 日本教育心理学会認定の学校心理士
- 日本カウンセリング学会認定の認定カウンセラー
- 日本進路指導学会認定のキャリアカウンセラー
- 日本学校教育相談学会認定の学校カウンセラー
教育カウンセラーの収入
教育カウンセラーの働く現場は主に学校であり、スクールカウンセラーなどと同様、非常勤での勤務が多くなります。
収入は働く都道府県や学校、私立か公立かなどによっても異なり、教育カウンセラー以外に取得している資格によっても差がありますので、関連する下記資格の収入も参考にしてください。
いじめや不登校など、生徒や学校に関わる問題が複雑化する現代、教育現場には心理学的知識や技術を持ったカウンセラーの存在が非常に重要視されています。
ただし、教育カウンセラーは免許ではなく、ほかの心理関係の資格と同様に認定を受けたからといって、仕事がすぐに見つかるものではないので、その点もきちんと知っておきましょう。
心理カウンセラーのおすすめ資格
formieの心理カウンセリングスペシャリストは初心者向けに網羅された内容をスマホで学習できるので、初めて心理学を学ぶ方にはおすすめです。
→おすすめ心理カウンセラーの資格はこちら
