認定心理カウンセラーとは、NPO法人日本カウンセリング普及協会が認定している資格です。認定心理カウンセラー2級と1級があります。
認定心理カウンセラーの特徴
認定心理カウンセラーの特徴は2つあります。
①大学を卒業していなくても資格の取得が可能
臨床心理士や学校心理士、産業カウンセラーなどは、どれも大学において専門の課程を修了していること、あるいは専門分野の大学院卒業などが条件となっていますが、認定心理カウンセラー2級の資格試験は、心理カウンセラー養成講座の受講と修了にて受験資格が与えられます。(詳しくは後述の「認定心理カウンセラーの資格を取得するには」で説明します。)
また1級の資格取得に関しても、2級保持者なら認定試験合格にて1級の資格が取得できます。
②特別奨学金制度
資格を認定している日本カウンセリング普及協会では、 心理学の修得が必要かつ通学が可能で学費負担が困難な方(具体的には年収100万円未満の方)を対象に、特別奨学金制度を設けています。
日本心理カウンセラー養成学院にて行われる「心理カウンセラー養成講座」の通常クラスに参加される方が対象で、奨学金授与者の選考には一次審査と二次審査を設けています。
認定心理カウンセラーの仕事
認定心理カウンセラーの仕事は様々であり、自分が活躍したい方向性を自分で決定し活動していく必要があります。
例えば、下記のような活躍の仕方があります。
- カウンセラーとして独立する
- 企業内カウンセラーや学校内カンセラーとして就職に活かす
- 養護施設や老人介護私設などで心のケアができるスキルを活かして就職する
- 教員が生徒の声にもっと耳を傾けられるようにしたり、企業の人事担当がキャリア相談のためにスキルを活用する・・・など
自分の意欲と進みたい方向があれば、どのような場所でも得た知識やスキルを活用することができます。一方で、他の民間資格同様、この資格を取得すればこの仕事がある、というものではありませんので、注意が必要です。
認定心理カウンセラーの資格を取得するには
認定心理カウンセラーの資格を取得するためには、日本カウンセリング普及協会が実施している試験に合格することが必要です。
またその試験を受験するためには、下記のような受験資格が必要となります。
①18歳以上であること。
②試験日の実施日までに、日本総合カウンセリングが行う心理カウンセラー養成講座・通常コース、または短期集中コースを修了していること。もしくは、大学の心理学部またはそれに隣接する学科を卒業していること。
③心理カウンセラー養成講座の各コース第35期生以降受講者の場合は、試験日までに日本総合カウンセリングが行う傾聴トレーニング講座(全6回)を1クール中4回受講していること。または、個別傾聴トレーニング講座を3回受講していること。
特徴の部分でもご説明しましたが、心理カウンセラー養成講座を受講することで、大学を卒業していなくても受験することができます。
心理カウンセラー養成講座について
受験資格に必要な心理カウンセラー養成講座は通常コースと短期集中コースがあります。
通常コース
- 期間:9ヶ月間(全40回)1回2時間・週1回 1カリキュラムずつ
- 費用:¥289,200(税込)※入学金¥30,000を含む
短期集中コース
- 期間:4ヶ月間(全40回)1回4時間・週1回 2カリキュラムずつ
- 費用:¥289,200(税込)※入学金¥30,000を含む
また授業を受ける会場は、関東に3校(埼玉校、横浜校、東京校)、関西に2校(大阪校、神戸校)、中部に2校(名古屋校、滋賀校)あります。
認定心理カウンセラーの収入
認定心理カウンセラーの収入は、資格取得後にどのような職業を選択するかにより大きく変化します。
企業で就職している方がスキルアップのために取得する場合には、その企業でのお給与が収入となりますし、独立開業される方は、1カウンセリングあたりの収入となるでしょう。
また、学校内カウンセラーの場合には、非常勤勤務にて時給制が一般的です。
学校内カウンセラーの収入が知りたい方は↓↓↓こちらも参考にしてください。
スクールカウンセラーとは《資格・収入・求人など》
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